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俺は今非常に煩悩している。
うむ、たったこれだけで今の俺の心境が分かってもらえたと思う。
今俺は自分の家の自分の部屋に居るわけだが、落ち着かないことこの上ない。何があったのか、簡潔に説明すると……。
◆
レンカの家を後にしてから十分ほど歩き、俺達は天川家に辿り着いた。
見慣れた一軒家をしみじみ眺める俺の背後に居たのは言うまでもなく杏菜・レンカ・ハルカさん。彼女三人が俺の家に泊まることになったのだ。俺の家。ここ重要。
昔からレンカを家に泊めたりしてはいたが、それはお互い未発達な小学生時代だから良かったわけで。
今回のレンカは出るトコ出過ぎている。しかも……杏菜が居て、そして、ハルカさんまで居る。何の因果か、グラビア顔負けの巨乳美少女が三人も揃いやがった。
おっぱい恐怖症は関係なしに、男としてこの状況はツラい。
しかも次のハルカさんの一言で、俺はさらに大きく頭をもたげる羽目になる。
「あ、そういえば私達、お風呂入ってないや」
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