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さっきまでの威勢はどこに行ったのか、頭をぶっ叩かれたウサギのようにしょんぼりする杏菜。
一方、こちらもウサギっぽいツインテールのレンカは冷静な顔で杏菜の横に歩み寄った。
所在無い様子のハルカさんは俺の腕に抱きつく。…………いやいやいや、ハルカさん、どさくさに紛れて何してんですかノォォォォォォォォウ!ふんわりやわらかボリュームたっぷりな胸を押し付けられて例の発作が!あばばばばばっ!
「ハルカさん!ギブ!ひとまず離れてくださいっ!」
「えー、いいとこなのに」
とか文句を言ってもちゃんと離れてくれるあたり、俺のことは尊重してくれるらしい。
……しかしまあ、ハルカさんが今までに「陣くんの家に住む!」とか言い出したりしないで良かったぜ。
一緒の家で一晩を過ごそうものなら、俺の体は到底無事では――
――待てよ。俺の家?
「おいレンカ。これからどうするつもりだ?」
何か策略ありげな幼なじみに訪ねる。
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