夜風

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それにしてもまあ、女の子もそういう話が好きなのだろうか。 俺も男だからエロ方面に興味があることは否定しないが、俺はわりかし冷めているほうだと自分でも思う。健二とかエロスの権化だからな。 そう考えて三人の話を聞くと、女の子のほうがエロいだのどうだのという話もあながち嘘ではないことになる。 もっとも、あの三人が特殊なだけかもしれないが。 耳を澄ましてもいないのに、会話の続きが俺の耳に届いてしまった。 『あの……ハルカさん、ちょっと触ってみてもいいですか?』 『え?別にいいけど……や、やさしくね?』 優しく?何をですか?何をなんですかハルカさん? 『じゃあ失礼しますね……』 『……んっ、やんっ、杏菜ちゃん、もっと……優しく……!』 『すっ、すいませんです!あんまり柔らかかったからつい……』 柔らかい?何が?何がだい杏菜ちゃん? 『二人とも私より大きいじゃないですか』 『レンカちゃんもかなり大きいような……』 『ところで杏菜ちゃん、私も揉んでみていい?』 『はい――ひゃうっ!そ、そこはらめれすぅ……!』 ……………………。
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