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「ちょっとーあけなさいよー」
都会のエミリー・アシロードの玄関でドンドンと叩いて中に入ろうとしている女性がいた。
「IDカードをお願いします」
「さっきから言ってるでしょー⁉そんなものないって。入らせてよう💢」
エミリー・アシロードを護っていて中に登れないほど高く構えている玄関。
そこで成長した青年が現れた。
「やっとたどり着いた。女。何してる。」
「なにしてるって中に入ろうとしてるだけじゃない!」
「入れないのか⁉」
「IDカードをお願いします」
「ほら!さっきからこの調子なのよ💢多分空中から入ろうとしたら分解されそうだし」
「…おい。どうしたらなかにはいれる」
「IDカードを…」
「だからそのIDをどこで手に入れるんだよ💢」
「エミリー・アシロードは神の国。神に忠誠を誓うかIDカードを発行するかのどっちかです。」『神に忠誠は誓えないな』
2人そろって言う。
「その言葉きかなかったことにします。」
「なぜだ?」
でなければデリートされることになるでしょうから」
「何⁉っておまえ…誰」
もう一人女の子がエミリー・アシロードを遮断している門と荒れた砂漠から現れ答えた。
「多分あなたたちと同じ目的の者よ。」
「若いのになにかあったの?」
「…」
「ちょっと失礼」
女は女の子のおでこに人差し指で触る。
「あぁなるほどねぇ」
「なに⁉何したの⁉」
「両親を殺されたんじゃねぇ。楽園って聞いてたけど犠牲者がいるなんて狂った世界ね。」
女は女の子に言う。
「あなたはやめた方がいいわ。未来があるもの」
「さてこの青年はどんな過去の持ち主なのかな?」
女は青年に触ろうとする。
「やめろ。」
「なんでよ~」
「お前はどうなんだよ」「へ?なにが?」
「見られること。どんな力使ったか知らないけど自分は話さないで相手の心詠むのは失礼だろ」
「名前や過去をきくならまず自分から言うべきなんじゃないか?」
「そうねー。じゃ名前から自己紹介しましょうか」
「私はユミリーよ」
「え⁉」
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