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砂浜――――…
『はぁー…どんなけ考えてもどうしたらイイのかわかんない。ってかこの島人いるの?』
砂浜に座り込み一時間は経つが今だに座りながらうなだれている。
『あぁ、海って広いなぁ…。何にもないやぁ………ん?』
柚希は、立ち上がり目をこらしながら水平線を見つめる。
『…何か見える。…船?………船だ!!』
『おーい!!………!!』
柚希は、一度叫んだがある物を見て、固まった。
『…何?あれ…?あの船、ドクロマークの旗がついてる。………海賊?』
死の象徴であるドクロマークは、海賊の証だ。
柚希は、それに気付いた。
『今の時代、海賊なんていたっけ??ってか何だか近付いて来てない!?…人に出会えるのは嬉しいけど海賊はちょっとってか、かなりゴメンだよぉっ!!』
柚希は、林へと入り、隠れることにした。
―――…
『やっぱり、近付いて来てる!!…何で?やっぱりここ人がたくさんいるような町でもあるのかな?…あっ!ならその町危険じゃない!?海賊に襲われるんじゃないの!?教えてあげた方がイイのかな…でも、さっきから歩いたりしてるけど全然人に会わないし、何処に町があるのかもわからないしなぁ…って私も危険!?えぇー!どうしよ…』
と、独り言満載な柚希をよそに船は、どんどん近付いて来る。
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