ありえないから!!

9/12
前へ
/101ページ
次へ
『(はやくどっか行って!はやくどっか行って!)』 ヒ「あの?すみません。あの?」 ヒル達は、柚希を見つけ後ろから声をかけているが柚希は気付かない。 『(はやくどっか行って!はやくどっか行って!!)』 ラ「おい!聞こえてるのか?」 ラインも声をかけるが柚希はまだ気付かない。 ヒ「全く気付いていないようですね。」 ラ「ちっ!」 ル「………。」 三人は、全く気付かない柚希を後ろから見ている。 すると、ループが柚希の横にしゃがみこんだ。 ヒ・ラ「?」 『(はやくどっか行って!はやくどっか……!?)』 柚希は、横に誰かがいることに漸く気付いた。 ル「………。」 『………誰?』 ル「…どうしてここにいる?」 柚希は、自分の横にしゃがんでいるループを見て、びっくりしている。 ル「ここには1人でいたのか?」 ループは、質問を何回かしてくるが柚希にはそれどころではなかった。 『……か、海賊…?』 ル「…そうだな。海賊だ。」 ラ「おい!お嬢ちゃん。こっちの質問にも少しは…」 ループがラインを手で制した。 ル「…落ち着け。俺達は、お前に危害を加えるつもりはない。」 ループは、ゆっくりと柚希に話した。 柚希は、ループの顔を見たあと、自分の後ろにいるラインとヒルの顔を見て、またループを見た。
/101ページ

最初のコメントを投稿しよう!

138人が本棚に入れています
本棚に追加