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『鈴、そろそろ休憩しましょうか?』
紗霧は、鈴に顔を向けようとした。
その瞬間、ようやく鈴とは別の存在を知る。
『紗霧!?』
遠くから鈴の叫び声がした。
『……っっ!!』
驚き、悲鳴をあげようとした紗霧の口をその中の一人が塞いでしまう。
体は必死に抵抗を試みるが、男の力には勝てるはずがない。
『…っ…っ…(鈴、危ない)!!』
今度は鈴を狙おうと、声をあげた先に向かおうとしていた。
声にならない声で叫びながら、両手は完全に縛られても足だけは蹴ろうとしてみる。
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