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あまりにも突然の攻撃にうろたえる男達に、容赦を与えず次の攻撃がくる。
また一人、右手をやられて座り込んだ。
致命傷まではいかないが、深手なのは明らかだった。
そんな様の中、紗霧は何が起こっているのか分からず、筆頭の男にいきなり引き寄せられていた。
引っ張られながら、紗霧は走らされる。
背後からは複数の馬の足音がしていた。
こちらを追いかけようと向かってきている?
確認したいけど、短剣がそれを許さない。
『…っ……(味方でありますように)。』
心はそれしか考えられない。
ついに、紗霧の前に馬に乗る人物が現れた。
右手に銅の太刀を持ち、上手に応戦を繰り返す。
もう一人は距離を置いて、弓を射てるようだ。
今も正確な射撃が来ている。
筆頭の男も接戦を余儀なくされ、紗霧を盾にするように戦い始めた。
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