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「てめぇこそ
あたしと同じような力持ってるくせに
よくもそうぬけぬけと言えたもんだよなぁ……」
すいません、眼光が怖いです。
逆光だから余計怖いです。
しばらく拳を作って僕を睨みつけていた風香ちゃんは、
何かを我慢したのか
急に向きを変えて電信柱に拳を叩きこんだ。
途端に轟音を立ててへし折れる電柱。
漫画じゃない。
これは漫画じゃないけど
まるで漫画のようにあっさりと電信柱が折れた……!
あまりの威力に声を失っていると、
「こんな事をしてる場合じゃねぇ。
おめぇに頼みがあんのよ」
落ち着いたのか
額の汗を拭いながら風香ちゃんが言った。
ひょっとして我慢してなかったら
ああなっていたのは電信柱じゃなくて僕だったのか……?
一応まだ良心はあるようだ。
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