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リビングでは僕と玲と沙夜と銀はソファーに座り、姉さんはエプロンを着用して夕飯を作っている。
紘「ところで許婚って何?」
玲「許婚とは親どうしが結婚の約束をした相手だ!」
玲がそう言うと紘は首を傾げて「ふぅ~ん」と言って頷いた。
沙夜「お兄ちゃん、玲ちゃんと結婚しちゃうの?」
沙夜は紘の顔を覗き込んでそう尋ねる。
紘「そうみたいだね」
沙夜「やぁーだ、お兄ちゃんはボクと結婚するの!」
沙夜は紘の言葉を聞くや否や紘に抱き着き涙目で紘を見つめながらそう言った。
紘「沙夜、兄妹は結婚出来ないんだよ!」
紘が諭す様にそう言うと、沙夜は驚愕の真実を知ってしまったような顔をして肩を落とした。
玲「ふっもしかして、ははっ知らなかったのか?」
玲はそんな沙夜の様子を見ながら笑いを堪えつつそう問い掛け、沙夜は「結婚するだもん!」と言いながら僕の手に腕を絡める。
桜「夕飯出来たわよ♪」
姉さんの言葉で、沙夜の顔はパッと明るくテーブルに駆けて行った。
何とも現金な子供だ…
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