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紘「…ただいま沙夜…取り敢えず離れて…」
打ち付けた頭を撫でながら、沙夜から離れようとする。
しかし
沙夜「嫌だ!」
沙夜はホールドした手の力を更に強めて抱きしめてくる。
紘「沙夜…今はお客さんが居るから……我慢して…」
そう言うと、沙夜はようやく紘の後ろに居る玲の存在に気づき、玲を見る。
すると
沙夜「女の子………お姉ちゃーん!?お兄ちゃんが女の子連れてきたよー!?」
沙夜は玲を確認するや否やリビングに駆け込んで行った。
???「お帰り紘♪」
そしてリビングからもう1人、頭1つ分大きな栗色の髪を腰まで伸ばした女の子を連れて現れた。
紘「ただいま、姉さん!」
正体は言うまでもないが、紘の1つ年上の姉、相沢桜(アイザワサクラ)である。 1つ上とは思えない程の落ち着き様で紘の前まで来ると、沙夜同様玲を見て驚いた様子で少し考えるそぶりをした後手を打ち鳴らした。
桜「あなた相原玲ちゃんでしょ!」
玲「はい、確かに私は相原玲です」
玲が一歩前に出て桜の問い掛けに応える。
紘「なんで姉さん知ってるの?」
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