ルイ

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ルイの家は、新宿からタクシーでそんなにかからない場所にあった。 帰りに適当に食材を買い込み、ルイの家へと向かった。 タクシーを下りて、ルイの後ろを黙って着いていく。 心臓は高鳴っていた。 「おじゃまします…。」 やっぱり男の子の家であって、決して片付いているわけじゃなかったけど、あたしはこの空間にいることが嬉しかった。 というか、信じられなかった。 ルイ「飯、何作ってくれんの!?」 相当お腹が空いてるらしくてスーパーの袋をあさりだした。 「すぐ出来るやつ作るからちょっと待ってて!好き嫌いない?」 あたしはチキンのトマトソース煮込みを作ろうって思ってて、ちょうど袋から玉葱を出そうとしたら。 「俺、玉葱嫌いやねん。」 早く言えよ。。
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