取り憑き神

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夏山シーズンに入る梅雨の時期に丹沢山系で二泊三日の一晩目。テントの中、シュラフで寝ていると‥テントの外を何かが通る音‥山ではよくあること。狸や狐の獣かな‥と思おうと‥いや!人間の足音だ! ゴツゴツ‥ゴツゴツ‥ガサガサ‥何か物色しているのか‥泥棒?飛び出して怒鳴って‥しかし、やたら騒いだりしない方がいい。 疲れていた私はそのままシュラフの中で寝てしまった。 翌朝、テントを出ると辺りそこらじゅうに私のザックや食料、食器や靴が散らかって‥!? まさか!! みんなテント中にしまって置いたものじゃないか!!私が寝てる間に‥自分のカラダを見ると着ている服がいたる所破れている。 私は怖くなって山を下りることにした。 帰り道はちょっと長い道程でしたが、休まずに一気に下山。アパートに帰ったのは晩い時間で、疲れてベットに倒れ込むように爆睡をした。 ‥‥。 夢なのか何かの気配に気が付いたが目を開けられない‥目閉じている私のすぐ前に‥顔の前に得たいの知れないモノの‥鼻息が‥ グググ…私の様子をうかがっている。。。 あれから五年たった今夜も奴は来る‥
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