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そういって先生は、千尋の目を見ながら顔を近づけていった。
千「えっちょ、ちょっと先生!顔近いよ・・・・・!!💦」
さすがにこの雰囲気はまずいと思ったのか、千尋は後ろへ、後ろへと後ずさりするものの、壁が邪魔してもう下がることができなかった。
だが、先生はどんどん近づいてくる。千尋はそっぽを向いて先生と目を合わせないようにした。
永「他の男は、嫌いなの!!あなたがいいのよ!!相澤さん・・・。」
そういって、先生は千尋の頬に手をやり自分の顔を見させた。
永「あなたは、そこら辺にいる男とは違う。女の子だけど、男の子なのよ!!」
千「先生・・・・・言ってる意味が分かりません・・・??私胸だってあるし、アンナ変なものついてませんよ!!」
永「だからよ・・・・・。」
千「えっ??」
永「あなたが、本当に男の子じゃないから好きなのよ・・・・。」
千「どういう・・・・ことですか??」
すると先生は千尋と距離を置いて、少しずつ話し始めた。
永「先生ねぇ・・・・・・。ずっと好きで付き合ってた男性がいるの・・。普通の会社員でね、
とっても優しかった。毎日のようにその人の家にいって、ご飯作ったり、休みの日になると遊びにも行ったわ。でも夜になると、嫌でも一緒に寝たの。私が〝いゃっ〟っていったら〝じゃ、別れるか??〟って。先生、その人なしでは生きていけないくらい、好きだった。大好きだった。愛してたの・・・。」
そういって先生はうつむき、静かに泣いていた。
永「愛してたのに、その人別に女の人何人も付き合ってたの・・・。私以外に何人も・・・。」
先生は泣き崩れた。
永「大好きだったのに!!愛してたのに!!裏切られたのよ、大好きだった人に!!・・・・先生ね、何回も人間不信になって、友達とか家族に酷いこと言ったし、やったの。だから疲れちゃって、何回も死のうとした。
そしたら、人間不信と同時に男性恐怖症が出たの。他の男の人に触られたり、ずっと見られてたりすると吐いちゃうのよ。
まだ忘れられなくて・・・。
そんな時1年生にあなたが来たのよ・・・・・。女の子だけど、かっこよくってまぶしかった。
初めは遊ぶつもりであなたのことずっとみてた。調べたりもした。でもあなたはどんなに酷い事されても決して攻めない・・・優しくて心が広い子だと知ったの・・・」
千「そんなことがあったんですか・・・・」
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