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部屋には黄緑色のブヨブヨしたもの一面を覆いつくしていた。所謂、スライムってやつ?何か見た感じ、ヌチャヌチャしてそう。
「きっ…キモっ!!」
たまたま俺の下にはフワフワとした毛並みの絨毯があったから、スライムに直接触ることはなかったけど……これのすぐ下にはあのスライムがあると思っただけで何となく気持ち悪い。
俺が感じたフワフワと妙な弾力は、絨毯とスライムだったらしい。
スライムは透明がかった黄緑色で、波打ってる。何か床の上に高さ7mくらいのスライムが敷かれてる感じ。
んでそのスライムの上に家具が置いてあんの。何で浮いてられるかは謎だけど……もしかして実は固いのか?コレ。
てか、まずココはどこ?
俺は改めて周りを見渡してみる。…部屋はかなり広いな。天井も高いし、よく見てみると見た目は中世ヨーロッパのお城の一室みたいだ。
上を見てみると、俺の真上辺りの天井に穴がある。多分あそこから落ちて来たんだな…。
うーん、……まずこれからどうしようか。
よじ登ってあの穴に入るのは…無理だな。てか入っても、あの深い穴の中をまた登るなんてのは神に近い。所詮俺はただの平凡。そんな超人的な能力はない。
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