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   愛しているから、  貴方の全てが欲しいの。    目も耳も口も手も腕も心臓も  脳味噌も頭も思考も足も  全てが愛しい。全てを愛してる。    だからどうかその目で  あの子を見ないで。  (あたしだけを見て下さい)    どうかその耳であたし以外の  人の言葉を聞かないで。  (あたしだけの声を聞いて下さい)    その腕で汚いあの子に触れないで  (やめて!あたしが汚れてしまう!)    その頭で、脳であたし以外の事を  考えないで  (貴方はあたしだけを見て  あたしの事だけを考えていれば  それだけでいいの)    その心臓を他の誰かの為に  高鳴らせないで  (あたしだけを愛している、  そう言ったじゃない。どうしてよ?)    浮気は良くないわ、  あたしだけだと言ったじゃない。    そんな貴方にナイフで  深い深いkissを。    貴方はあたしを見て  一瞬微笑んでから  とても驚いた様な顔をして、  照れているのかしら。  喜びに震えながら、  ゆっくり後退りをしたわ。    あたしに逢えたのが  そんなに嬉しいのね。  あたしも逢えて嬉しいわ。   恥ずかしがらないでこっちに来て?  あたしだけしか見れない様に、  見えないようにしてあげる。    その目は抉り出して  あたしだけしか見れない様に飾るの。  これからはずっと一緒なのよ、  嬉しいでしょう?  もう今日からあんな女の所に  行かなくてもいいの。  嬉し過ぎて声も出ないのね  貴方の目からは涙が    「死にたく、ない」  貴方の心臓にナイフが口付けを
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