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俺は呆然と呟いた。 「おっ…おい、一樹」 悠が心配そうに、俺の顔を覗き込んでくる。 「悠…今……俺の名前…」 「…うん。確かに今一樹の名前呼ばれたよ」 「…そんな…俺…」 俺は今にも絶望的って感じの表情をしてるんだろうな…。 「一樹…」 「悠…俺……」 「すげえなぁ、一樹。賞金500万だってさぁ」 そんな悠の緊張感の抜ける声に、俺はガクッと肩を落とした。 「悠…お前なぁ…」 「何だよ?だって500万だぜ。500万!」 「え…そうだな」 まさか、悠は…。
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