2

2/28
前へ
/103ページ
次へ
「とりあえず、逃げた方がいいだろ」 そう言ったのは魁。 「うん。組まで知られてちゃ、ここにいたら捕まっちまうよ」 悠もそれに賛同したように、俺に視線を向けてきた。 「ん…そうだな」 俺もそれに賛同するように頷いた。 「じゃあ、そろそろ鬼役の生徒がやってくるかもしんないし、サッサと逃げた方がいいな」 魁がそう言って、俺の腕を引っ張った。 「かっ…魁……」 「ん?なに?」 「ガキじゃないんだからさ…別に腕掴まなくても……」 俺はそう言って、掴まれた腕を見た。
/103ページ

最初のコメントを投稿しよう!

470人が本棚に入れています
本棚に追加