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「良かった。じゃあ、行こう」
魁はどこか嬉しそうに言って、俺の腕を引いた。
「たくっ…あくまでも手離そうとはしないんだな」
俺は半ば諦めたように言った。
「いいじゃん。気にすんなって」
ほぼ無視に近いような感じで魁は言った。
どうやら離す気はないらしい。
「ハァ…もぅいいや。好きにしろよ」
俺はそう言って、深いため息をついた。
そんな俺の言葉に、魁はニヤリと笑った。
「なら、好きにするよ。後から離せって言っても離さないからな」
なんだそれ…。
野郎の腕掴んで歩くなんて……絶対ヤだろ…。
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