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「んじゃ、言っておくけど、一樹に手出したらお前らでも容赦しねーから」 魁はクラスメート全員に聞こえるように、そう叫んだ。 「おまっ………魁……?」 「言ってる意味は分かるよな?…その覚悟あんなら、いくらでもかかってこいよ。俺も遠慮なく殺してやるからさ」 魁は物騒なことを、なんとも爽やかに言ってのけた。 「魁…!お前みんなに何言って…!?」 「一樹も。捕まりたくなかったら…そのくらいの覚悟もてよ」 魁は俺をジッと見て言った。 そのあまりにも真剣な表情に、俺は黙って頷くしかなかった。
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