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キーンコーンカーンコーン…
「じゃあ…風見さん、私が呼んだら入って来てね!!」
「はい…。」
うー…緊張するよ…
えー…っと…私っ…
風見 秋奈(カザミ アキナ)!
お父さんの都合で、小さい頃から転校ばっかしてたけど…それも今回で最後!!
“転勤家族卒業万歳!!”
やったぁ!!…
ずっと憧れだった…普通の生活に浮かれつつ、先生の合図を待っていると、教室から罵声が聞こえて来た…
「席付け、このクソガキ!!
昨日飲み過ぎて眠いんだから、私を怒らせんな!!」
さっきまでガヤガヤしていた教室が、水を差す様に静かになった。
先生…恐いなぁ…
「じゃあ…入ってきて!!」
緊張で喉がカラカラになり、絞り出す様に声を出した…
「はっ…はい!
しっ…失礼します。」
あぅー…緊張で早口になっちゃうよぉ…
それから、静かに目の前のドアを開け、緊張で今すぐにでも逃げ出したい気持ちを抑え、意を決して足を踏み入れた。
あぁ…皆見てる…
多分…物珍しさだろう…
皆、わずかな期待と好奇の眼差しで、無言で彼女を見つめていた。
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