第2章 マザコン?ロリコン?いいえ、シスコンです

10/21
前へ
/243ページ
次へ
「目がぁ…目がぁ!」 「大丈夫か?桜…あんま目擦るな」 あれからまた3時間ゲームをし続けた 現在6時10分 遥の家の門限が6時の為、今日は解散となった 遥を自宅まで送ってやって、現在桜とスーパーに買い物に来ている 夕方なので主婦やら学生やらで結構混み合っていた 「別にお前まで来る必要なかったろ」 魚を手に取り2匹カゴに入れた ちなみに今日の晩飯は秋らしく秋刀魚の予定だ 「どうせ帰ったって暇だしね。あれ?今日は2人分?」 桜が不思議そうに聞いた 「あぁ、今夜親父が帰って来るんだ」 「へぇ、良かったじゃん」 大根を買う為野菜のコーナーに行く 「それが少し変なんだよ。予定より2ヶ月も早いし、早く帰って来る理由も曖昧だ。何かあると思うんだか」 まさか仕事の方で失敗したとか…いや、あの親父に限ってそんな事無い 「…転校とか…じゃないよね」 転校…有り得るかもな、小学生の時に一回転校してこの町に来たんだが、その時もいきなりだった …嫌だ… 「そうだったら、最悪だな。今の生活結構楽しいのに」 なにより桜と離れるのが嫌だ 桜と離れるくらいなら… 「真一が転校なんかしたら…いやっ涙出てきた…」 そう言って桜は涙目になった 「いや、そう決まったわけじゃ無いから。多分…てか絶対転校なんかしねぇって!」 そんな涙目になられたら、嬉し過ぎて失神しますよ 「だ、だよね!あ~何泣いてんだ私っ、馬鹿か」 桜って結構涙もろいからな そんなところも(ry 「ティッシュいるか?」 ポケットからティッシュを出した 「ありがと…」 桜はティッシュを受け取りチーンと鼻をかんだ その時俺の携帯の着信音が鳴った 何だ?誰から… 携帯のディスプレイを見て驚いた 親父…? 何だ?何の用だ? まさか今日帰れなくなったとか それならそれで別に良いんだが とりあえず出よう 「誰から?」 桜が首を傾かせ聞いてきた 「親父だ」 俺はそう返事して電話に出た
/243ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4735人が本棚に入れています
本棚に追加