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「目がぁ…目がぁ!」
「大丈夫か?桜…あんま目擦るな」
あれからまた3時間ゲームをし続けた
現在6時10分
遥の家の門限が6時の為、今日は解散となった
遥を自宅まで送ってやって、現在桜とスーパーに買い物に来ている
夕方なので主婦やら学生やらで結構混み合っていた
「別にお前まで来る必要なかったろ」
魚を手に取り2匹カゴに入れた
ちなみに今日の晩飯は秋らしく秋刀魚の予定だ
「どうせ帰ったって暇だしね。あれ?今日は2人分?」
桜が不思議そうに聞いた
「あぁ、今夜親父が帰って来るんだ」
「へぇ、良かったじゃん」
大根を買う為野菜のコーナーに行く
「それが少し変なんだよ。予定より2ヶ月も早いし、早く帰って来る理由も曖昧だ。何かあると思うんだか」
まさか仕事の方で失敗したとか…いや、あの親父に限ってそんな事無い
「…転校とか…じゃないよね」
転校…有り得るかもな、小学生の時に一回転校してこの町に来たんだが、その時もいきなりだった
…嫌だ…
「そうだったら、最悪だな。今の生活結構楽しいのに」
なにより桜と離れるのが嫌だ
桜と離れるくらいなら…
「真一が転校なんかしたら…いやっ涙出てきた…」
そう言って桜は涙目になった
「いや、そう決まったわけじゃ無いから。多分…てか絶対転校なんかしねぇって!」
そんな涙目になられたら、嬉し過ぎて失神しますよ
「だ、だよね!あ~何泣いてんだ私っ、馬鹿か」
桜って結構涙もろいからな
そんなところも(ry
「ティッシュいるか?」
ポケットからティッシュを出した
「ありがと…」
桜はティッシュを受け取りチーンと鼻をかんだ
その時俺の携帯の着信音が鳴った
何だ?誰から…
携帯のディスプレイを見て驚いた
親父…?
何だ?何の用だ?
まさか今日帰れなくなったとか
それならそれで別に良いんだが
とりあえず出よう
「誰から?」
桜が首を傾かせ聞いてきた
「親父だ」
俺はそう返事して電話に出た
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