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次の日。
「おい!!もう朝だぞっ」
「そうですね。夢中になってましたよ」
高耶はぐったりとしていた。
まさか本当に寝ずにするなんて思っていなかったからだ。
直江はなぜか元気だった。
「貴方が良いとおっしゃったのですよ。高耶さん」
「いいからもう抜けよ!!馬鹿!!」
「そうですね。これから出掛けなくてはならないですからね」
「どこへだよ?」
「水族館と遊園地なんてどうですか。実に恋人らしい」
「まさか今から行くのか?」
お互い一睡もせずセックスをしていたのになぜ直江だけ元気なんだ。
「さあ、準備して行きますよ。高耶さん」
直江が手を差し延べてきた。
「しょうがねえな」
高耶は直江の手を握った。
「俺は車の中で寝るからな。着くまで起こすなよ」
「ええ。構わないですよ」
直江は微笑んだのだった。
まったく。こいつの笑顔はムカつくぐらい似合い過ぎだぜ。
End
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