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「よーい…」
パンっ
美穂を含めた5人が走り出した
ただ今体育の時間
選抜リレーの走者を4人決めるため 100Mを走っています
「やったぁ!!」
1位は当然美穂
やる気あるだけに速い
「美穂去年より速くなってるんじゃない?」
桜が美穂に近付いてきた
「うん 15秒切った」
「速いなぁ」
「神無月!選抜決定な」
「はーい 誠心誠意尽くします!!」
「おう!やる気満々だなぁ!」
体育の先生 小島 雅昭(コジマ マサアキ)が美穂の背中を思い切り叩いた
「どわっ!?」
あまりの強さに前のめりに転んだ
「すまん 力入れすぎた」
「い、いえ…」
美穂がムクッと立ち上がると桜が顔を真っ青にした
ん?顔変形でもした??
「かっ 神無月!大丈夫か!?」
へ?大丈夫ですけど?
すると目に何か入った
こすって見てみると
手が真っ赤だった
なななっ 何ですかこれは!?
「あっ 天海…」
桜が真っ青のまま悠の名前を言った
振り向くと悠が立っていた
…血相をかえて
「悠?」
次の瞬間 悠が私に歩みより 私をおんぶした
「ちょっと 悠?!」
「黙ってろ!」
「…っ」
悠の剣幕に負けて黙った
「こいつ保健室つれてきます」
「あ、ああ 任せた」
私をおぶった悠は保健室に向かって歩き始めた
「大丈夫か?」
ん~?なんかクラクラしてきたよ
いろんな意味で
いつもより近い悠
悠の匂いが直に感じる
…って私は変態か!!
ドキドキしてるの気付かれてないかな
「重くない?」
「軽い」
サラっとカッコイイこと言うしっ
顔が赤くなった
なんかクラクラがましたかも…
「頭から血流すとかすごいよな」
そうかい
すごいかい
「後少しで着くからな」
なんか悠優しくない?
ここで私の記憶は途切れた
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