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結局 放課後までの時間を保健室で過ごした
(といっても体育は5時間目だったので1時間目だけ)
「美穂大丈夫??」
ひょこっと顔を出したのは桜と河田 愛美(カワダ マナミ)ちゃんだった
愛美ちゃんはちまっとしてて可愛いんだ♪
だからひょこっと顔を出した時可愛かった
「頭痛くない?」
「うん!もう大丈夫!!
小島先生力強すぎだよ」
「だよね~」
「帰り気をつけてね」
「うん 2人ともありがとね」
桜と愛美ちゃんは同じ吹奏楽部だっけ?
まぁ いいや
「帰るぞ」
「っ!!!」
急に悠が現れた
お前は幽霊か!?
「アホ面してないで行くぞ」
アホ面?!
聞き捨てならぬなぁ
「神無月さん お大事にねなんか変わったことがあったらすぐ言ってね」
「はい 失礼しました」
「頭大丈夫か?」
さっきからそれしか聞いてなくない?
そういえば三上先生から聞いた話ホントなんだよね~?
…ひっかけてみよっと♪
「まだちょっとクラクラする」
すると悠は立ち止まった
そしてじーっと私の顔を見てくる
な、何?
そんな見つめないでよ…
無表情だけど どこか心配しているような雰囲気が伝わってくる
ひっかけてよかったのかな
後悔し始めると
悠が近付いてきた
顔と顔との距離は30センチくらい
ちっ 近い!!
「…嘘だろ」
「へっ?」
嘘って?
「頭 べつに痛くないだろ」
「どっ どうして?」
すると悠は微かに笑って
「お前は素直だから嘘ついたらすぐ顔に出る」
そういうとおでこを指で2、3回突いた
「怪我したとこ突かないでよ!!痛いじゃん!」
「そんだけ元気あれば大丈夫だな」
悠に突かれたおでこが熱くなった
悠はなんだかんだ言って私のこと ちゃんと見ててくれるんだもんね…
よし!頭なんて気にせずに体育大会頑張ろう!!
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