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それでも仕切りに話してくる。
「お姉さんまじ可愛い!!」
「そのゲーム面白いの?」
あまりにもしつこい。
「お兄さん達スカウト?ホスト?どっちも興味ないから。」
振り向いて冷たく言いはなった。
「ホストなわけないじゃん。お姉さん、お店どこ?」
お店聞かれるってことはキャバだってバレたってことか。
私はキャバ嬢五年目に入ったが、自分がキャバ嬢だと思ったことがあまりないので、なんでわかったのか…とちょっと気分を害した。
「スカウトなんでしょ?私、使ってるスカウトいるから。」
今日は特に仕事の話なんてしたくない気分だった。
「…確かに俺はスカウトだけど、新宿のスカウトだし、今日はナンパです。」
ほぉらスカウト。
ナンパとか言って、そおやって近づいてそのうち店を紹介するとかなんとか言って…
そうなるに決まってる。
夜に生きる男は嫌いだ。
女は金かセックス。
騙せる奴は騙す。
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