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でも、見透かされるのが嫌でまたゲームに夢中なフリをした。
「もうよくないっすかぁ…?」
後ろから控えめな声。
金髪君だ。
「いや、まじ可愛いっすよ。なかなか出会えない女だよ。諦めねぇ。」
はいはい、今年に入って何度そういうこと思ったんですか?
「わかった。じゃあ、携帯貸して。番号交換して…俺ら外に車とめてるから、そのゲーム終わったら連絡してよ。」
勝手に携帯を取り上げた。
もう抵抗する気はなかった。
もうすでにあの笑顔に恋してたんだよね。
一目惚れ。
ナンパする男もナンパ男を相手にする女も世間から見たら軽いのかな。
それが本気の恋になんかならない。
一回やって終わり。
良くてセフレ?
でも、誰かにすがりたくて出会いを求めちゃう時だってあるんだよ。
全部が全部軽いなんて思わないで。
現に、今、私達は強い絆で寄り添っているから。
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