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昼休みも終わり、教室に入るなり机にうなだれる俺。
なんか怠い、すっごく怠い。
そんな俺の脇腹を誰かが一定の感覚でつついてくる。くすぐったいが今は誰とも話したくないから、
無視。
「光輝ー、どうかしたー?」
痺れを切らして声を発したのは、俺の友達の桐谷悠。
黒髪に金色のメッシュがよく映える奴で童顔だから異常にモテる。
悠がメッシュをいれたのは俺のせい。
まあ俺のせいっつーか俺の真似をしたっつーか、うん。
女子からの好感を下げたかったらしいが、更にモテてるし。
「光輝ぃー?だるいのー?」
「うん」
顔を上げずに答えると、悠は俺の腰を擦りながら
「生理でもきたのかなぁ?」
「…………」
訂正、友達じゃねぇわこいつ。
「…─いったーい!」
「自業自得な」
殴られた場所を押さえながら、悠は怒ったように反抗してきた。
「だって、光ちゃんの顔可愛いし!なんか来そうじゃん!」
「もう一発殴っていいか?」
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