story2

4/5
前へ
/87ページ
次へ
              屋上について、やっと重かった腰を解放される。   俺は手摺りにもたれ掛かかり、悠は隣にしゃがみ込んだ。       「どうだったんだよ」     「あ?」     「今回告白してきた奴。」             悠は俺と二人きりの時は口調が変わる。曰く[おれの可愛い顔にこの喋り方は似合わないだろ]と   ナルシスト発言を頂きました。           「別に、日野以外興味ねぇし」     「だろうな」       目を細めて苦笑を漏らす。なんかこいつがモテる理由わかってきた気がするような。       「あーあ、早く授業終わんないかなあ」       悠は欠伸をひとつすると、俺の足に頭を擦り寄せてきた。       「俺は保健室に行きてぇよー…」       同じくしゃがんで呟いてみる。        
/87ページ

最初のコメントを投稿しよう!

649人が本棚に入れています
本棚に追加