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「腹痛いからとでも言ってベッドで休めばいいだろ?」
「それが出来たら苦労しない」
前にその手をつかったがあっけなくバレてしまった。
好きな食べ物とか好きなタイプとか色々質問した俺が悪いんだけど。
ペラペラ喋る俺を見て、仮病と見抜いた日野は満面の笑みで俺を保健室から追い出した。
「光ちゃん、日野のこと見たらすぐ発情するしな」
「そんなに殴られたいのか?」
「んもー冗談通じないんだからあ」
馬鹿の哀れな嘆きを背中に聞きながら、俺はノロノロとドアのブに手を伸ばす。
「頑張ってね、光ちゃん」
「ん、」
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