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渡辺さんは先生と話してて、一瞬こっちをみた。
目があったら、にこって笑ってくれて…。
先生に会室の鍵を貰ったときには、渡辺さんは職員室を出ていた。
僕は勢いよく職員室を出て、歩いている渡辺さんの背中を追いかけた。
「渡辺さん!」
「?」
渡辺さんはゆっくり振り向いた。
「お手紙、ありがとう!渡辺さんの気持ちにこたえられなくて…ごめんね」
「桜田くん…」
頭を下げたあと、ゆっくり渡辺さんを見たら、泣きそうな顔してて…。
「でも!凄く、嬉しかったよ…」
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