窓の中

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「晴紀くん、面白くなくても笑える人?」 尋ね直した質問にも、彼のハテナマークが見えた。うーん。難しい。何て聞けばいいんだろう。 「…やっぱりいーや」 聞くのも、言葉を探すのも面倒くさくなって、あたしは放り投げた。そんなあたしに、彼は苦笑い。 「いーの?」 「うん」 そんなあたしに、奴はやっぱり鼻で笑った。 「そこの不細工は、不細工だけじゃなくて、日本語も可哀相だったんだね」 んだと!?日本語も可哀相?へぇ…。貴方はさぞかし自信があるんでしょうね。人にどうこう言えるくらいに。 ……って言いたい。 残念なことに、言い返せない。可哀相なのは事実。あーあ、やっぱり自分で自分の可哀相な部分を認めるって惨め。って言うより、テンション下がる。
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