3250人が本棚に入れています
本棚に追加
/340ページ
「晴紀くん、面白くなくても笑える人?」
尋ね直した質問にも、彼のハテナマークが見えた。うーん。難しい。何て聞けばいいんだろう。
「…やっぱりいーや」
聞くのも、言葉を探すのも面倒くさくなって、あたしは放り投げた。そんなあたしに、彼は苦笑い。
「いーの?」
「うん」
そんなあたしに、奴はやっぱり鼻で笑った。
「そこの不細工は、不細工だけじゃなくて、日本語も可哀相だったんだね」
んだと!?日本語も可哀相?へぇ…。貴方はさぞかし自信があるんでしょうね。人にどうこう言えるくらいに。
……って言いたい。
残念なことに、言い返せない。可哀相なのは事実。あーあ、やっぱり自分で自分の可哀相な部分を認めるって惨め。って言うより、テンション下がる。
最初のコメントを投稿しよう!