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突然、後ろから声がして、あたしは跳びはねるくらいびっくりした。こんなにびっくりするのは本当に久しぶり。
振り返ると、さっきまでちょうど死角になっていた場所に男の子が座っていた。少し茶色めの髪。少しきつそうな目に、驚く程真っ白な肌。
あたしが何も言えず黙っていると、彼は少し笑った。
「不細工」
その瞬間、衝動があたしを襲ったのは言うまでもない。とにかく、何が一番信じられなかったって、初対面の人に言われたこと。そりゃあ、あたしは不細工だし、否定は出来ないけど。
「はぁ?アンタ、何様のつもりなの?」
「あ、気にしてたんだ。ごめんねー」
ムカつく。初めて聞いた。こんなに心のこもってない謝罪。
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