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車は、気がつくと首都高を走っていた。 いつの間に高速に入ったのか、覚えていない。 考えごとをしながら運転しているからか… しかし、時間が時間で、周りを走る車は1台もない。 しかし、スピードを出して運転する気にはなれない。 もうちょっと君のことを考えていたいから… 結婚が決まり。 君と連絡をとらなくなって。 職場でも、不自然な業務用の言葉を交わすだけになった。 僕は勝手に「君を傷付けた」と思っていた。 これ以上一緒にいると、君をもっと傷付けてしまう… しかし、君と会わないことに決めたのに、「傷付いた」のは、僕のほうだった。 会わなくなるほどに、君への想いはかさを増していき、より一層君を求めていた。 気が狂いそうなほどに…
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