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体育館では校長の無駄に長い話しを聞きながら中学校生活を振り返ってみた。
入学早々先輩に喧嘩を売られたこと
英語の先生に気に入られ一線を越えてしまいそうになったこと
友達の揉め事に必ず巻き込まれたこと
…俺ってこんな思い出しかなかったっけ…?
そんなことを思い悲しくなっているといつの間にか校長の話しは終わっていた。
それからも卒業式は滞りなく進み、俺達は三年間通った校舎に別れを告げた。
そして俺は香織と大輝の三人で歩いている。
「これからどうする?」
卒業証書を鞄にしまいながら俺は二人に聞いた。
「ん~…、そうだな…」
「記念にプリクラでも取りに行かない?」
「おっ、それいいな。」
「じゃあ駅前のゲーセンだな♪」
香織の案に俺達は賛成して駅前のゲーセンに向かった。
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