9人が本棚に入れています
本棚に追加
「俺と付き合ってくれ!!」
春の香り漂う桜の木の下で少女に告白をする少年がいる。
少年の名は渚 結城(ナギサユウキ)
今日、中学校を卒業し来月から高校生となる少年である。
「え、えっと…」
頬を染めながら俯く少女、添田 香織(ソエダカオリ)
結城の幼稚園からの幼なじみである。
「なんで…いきなり?」
香織は不思議そうに問い掛けた。
「それは…」
俺は少し戸惑いながらも覚悟を決めて口を開く。
「俺は…ずっと前からお前が好きだ!!けれどもしこの関係が壊れるかと思うと伝えられなかった…でも伝えられないままこの校舎と離れたくなくてな…」
俺は頬を掻きながら話す。
多分俺の顔は赤くなっているだろう。
「まぁ…すぐに答えをくれとは言わないさ…」
最初のコメントを投稿しよう!