僕等の出会い

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「俺と付き合ってくれ!!」   春の香り漂う桜の木の下で少女に告白をする少年がいる。   少年の名は渚 結城(ナギサユウキ) 今日、中学校を卒業し来月から高校生となる少年である。   「え、えっと…」   頬を染めながら俯く少女、添田 香織(ソエダカオリ) 結城の幼稚園からの幼なじみである。   「なんで…いきなり?」   香織は不思議そうに問い掛けた。   「それは…」   俺は少し戸惑いながらも覚悟を決めて口を開く。   「俺は…ずっと前からお前が好きだ!!けれどもしこの関係が壊れるかと思うと伝えられなかった…でも伝えられないままこの校舎と離れたくなくてな…」   俺は頬を掻きながら話す。   多分俺の顔は赤くなっているだろう。   「まぁ…すぐに答えをくれとは言わないさ…」
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