ついにその時が…

2/3
前へ
/22ページ
次へ
外は曇り空で、今にも雪が降りだしてもおかしくないぐらい寒かった日だった。 俺は朝から前日に入院をしていた、奥さんの所へ行った。病室で奥さんが『おはよう』と迎えてくれた。 だが、お互いの顔は冴えない! それもそのはずだ!その日は、お腹の子をおろす日なのだから。 病室に入ってじはらくすると看護婦さんから一枚の紙が俺に渡された… その紙は、おろす事に同意する紙だった! 『なんで俺に!?』って看護婦さんに聞くと、『身内か旦那さんの承諾が必要なんです』と言われた! 流石に戸惑った。俺は父親ではないのに!子供の命を断つ紙に俺が自分の名前を書かなければならないのだらか。 でも、その戸惑いはすぐに消えた!奥さんに一言! 『子供の命を断つ事に変わりはない!でも俺がお腹の子供の父親になってやる』 『今から俺が自分の子供の命を断つんだ』と!! 奥さんは大粒の涙を流していた。同意書を書き終えたのを看護婦さんに渡し、しばらくして、奥さんを看護婦さんが呼びに来た。
/22ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加