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俺の姿を見た看護婦さんが『ちゃんと生きてたんだよ』と声をかけてくれた。
俺は『ハイ』としか言えなかった!
看護婦さんから『もういいでしょうか?』と聞かれ、
俺はその時、その部屋から出た記憶がなかった。
気付いたら廊下を歩いてた奥さんがいる病室に戻ると、奥さんは『どんな姿だった?』と聞いてきた、俺は『立派な姿だったよ』と答えた。奥さんはその言葉を聞いて笑顔を見せた。
奥さんが俺に『私、看護婦さんにヘソの緒を貰いたいとお願いしたんだ』
『だから今ここにあるんだよ』って、俺にヘソの緒を見せてくれた。
その時、初めて二人で泣いた。
止まる事がない涙。
堪える事ができない泣き声
二人でずっと泣いた
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