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泣き終えた自分の手には、ヘソの緒がしっかりと握られてた。
そして、そのヘソの緒を見つめた時、俺の脳裏に先程見た自分の子供の姿がハッキリと刻まれたような不思議な感覚になった。
そして火葬するための書類の手続きをしてるときに、子供の名前を書かなければならないことがわかったが役場の人の話では
『急な事ですし名前は書かなくていいです』
との事だった。
だが、俺は迷わず【証】と名前を書いた。
そして、ヘソの緒を握りしめて、見えないけど子供の姿に俺は約束をした!
『パパは君が生きてたという存在したんだという証を残す』
『君はパパとママの二人の子供なんだという証を残す』
『君の存在を否定しようとした奴らにパパはいつか君の存在を認めさせてやる』
という3つの約束をした!
火葬がその日すぐに始まり、俺は奥さんと一緒に病室にいた!火葬場には兄さんが行ってくれました。
火葬しても骨は全く残らないと医者に言われていたので、骨が残る事は期待してませんでした。
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