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「アーシア」
名を呼ばれて、振り返ると星神の仲間が其処に居る。
「あら、珍しい。ガイナスティアにテリアル」
別の時空樹を守護する女神達。
その数居る中でも、仲が良いのがアーシア、ガイナスティア、テリアルの三柱。
「送り出したのね、貴方が選んだ“2人目”の星騎士(ワールドガーディアン)」
ガイナスティアの言葉に頷く。
勿論、星騎士(ワールドガーディアン)は数百人規模で存在している。
だが、彼女が自身で選んだ星騎士(ワールドガーディアン)は実の処、未だ2人目だった。
星神の【祝福】は、使徒と呼ばれる立場の直接選ばれた者にしか与えられない。
星神(ワールドオーダー)の使徒、それは滅多に与えられない称号だ。
それは女神の期待の表れ。
「ガイナスティアの使徒はどんな感じですか?」
「反抗的な処はあるけど、有能かしら? 傷付き易いのが珠に瑕だけど」
「いいな、アーシアもガイナスティアも……ボクは未だ使徒を持ってないよ」
星神テリアルは現在の状況を溜息と共に吐露する。
「テリアルは選り好みし過ぎじゃないの?」
「ガイナスティア、判ってて言ってるよね? ボクも女神だよ、初めての祝福は君達と同じ五源将が良いんだよ!」
「そう言えば、優斗君の行く世界に行ってましたね。私のもう1人の使徒が……蒼き騎士が」
姦しい女神達の話しが続く中で、アーシアはふと思い出していた。
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