━悪魔の住む村━

11/85
前へ
/87ページ
次へ
★13 信ちゃんに電話をかけた ---------------------- 「もしもし。」 おっ!電話がつながった。 「げ、源太ですが…。」 「おぉ!源ちゃんか!待ってたよ!!」 久しぶりに聞く信ちゃんの声。 …なにかもっと深刻な状況を予想していたので肩透かしをくったが、元気そうでなによりである。 「信治さんもお元気そうで…。」 「おいおい~、やめてくれよ~。 『信ちゃん』、『源ちゃん』の仲じゃないか。昔のままでいこう!はははっ!!」 信ちゃんは小さい頃とまったく変わっていない。 村にいた時は、明るい性格と人一倍の責任感で子供達のリーダー的存在であった。 「わかったよ信ちゃん。…で急ぎの用事とは一体?」 わたしが話の本題に入ろうとした時だ。 「…ひょっとしていま沢松村に向かってるのかい?」 えっ!? なぜわたしが『沢松村』に行こうとしている事を知っているのだろう? わたしが『沢松村』に行く事を知っているのは母と妹だけなのだ。 : : 盗聴されているのか? それともGPS発信機のような物でわたしの位置を把握している? …しかしそんなものを体に付けられた覚えはないし、いま乗っているタクシーも駅前で偶然乗り合わせたのだ。 あらかじめ盗聴器などが仕掛けられていたとはとても思えない。 それとも別の方法なのか? : : わたしは… ---------------------- ●「いま自宅にいるんだよ。」 信ちゃんの出方を伺う為、わざと嘘をついてみた。 ☆14に進んで下さい。 ---------------------- ●「どうしてそのことを?」 なぜわかるのか、不思議に思い聞いてみた。 ☆16に進んで下さい。 ---------------------- ●ひょっとして超能力者? テレパシーでわたしの考えている事がわかるのだと思った。 ☆17に進んで下さい。 .
/87ページ

最初のコメントを投稿しよう!

94人が本棚に入れています
本棚に追加