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★13
信ちゃんに電話をかけた
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「もしもし。」
おっ!電話がつながった。
「げ、源太ですが…。」
「おぉ!源ちゃんか!待ってたよ!!」
久しぶりに聞く信ちゃんの声。
…なにかもっと深刻な状況を予想していたので肩透かしをくったが、元気そうでなによりである。
「信治さんもお元気そうで…。」
「おいおい~、やめてくれよ~。
『信ちゃん』、『源ちゃん』の仲じゃないか。昔のままでいこう!はははっ!!」
信ちゃんは小さい頃とまったく変わっていない。
村にいた時は、明るい性格と人一倍の責任感で子供達のリーダー的存在であった。
「わかったよ信ちゃん。…で急ぎの用事とは一体?」
わたしが話の本題に入ろうとした時だ。
「…ひょっとしていま沢松村に向かってるのかい?」
えっ!?
なぜわたしが『沢松村』に行こうとしている事を知っているのだろう?
わたしが『沢松村』に行く事を知っているのは母と妹だけなのだ。
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盗聴されているのか?
それともGPS発信機のような物でわたしの位置を把握している?
…しかしそんなものを体に付けられた覚えはないし、いま乗っているタクシーも駅前で偶然乗り合わせたのだ。
あらかじめ盗聴器などが仕掛けられていたとはとても思えない。
それとも別の方法なのか?
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わたしは…
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●「いま自宅にいるんだよ。」
信ちゃんの出方を伺う為、わざと嘘をついてみた。
☆14に進んで下さい。
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●「どうしてそのことを?」
なぜわかるのか、不思議に思い聞いてみた。
☆16に進んで下さい。
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●ひょっとして超能力者?
テレパシーでわたしの考えている事がわかるのだと思った。
☆17に進んで下さい。
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