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☆15
わたしの父 『徹』(テツ)
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ここから先は、主人公『源太』の父である『テツ』の視点で進行していきます。
本当は津軽弁にしたいのですが、読者の方々が読めなくなる可能性がある為、あえて標準語で会話を進めていきます。
昭和初期...11月
源太8歳、テツ27歳。
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「おぃ、テツ~!!一体どうしたらいいんだよぉ?」
俺の家に集まって来た4人の男連中。心配げな顔をしている。
最近、どうも村の様子がおかしい。
留守中の家の中や、畑の野菜がメチャクチャに荒らされたり、家畜の鶏が殺されたところもある。
村人の多くは、最近この村にやって来た『山法師』の仕業だと思っている。
…確かにこのところの騒ぎはあの男が来てから起こっており、それまで村はなんの心配事もなくやってきたんだ。
『山法師』が犯人じゃないと思う事のほうが難しい。
「テツ、このまんまだと村全体に悪影響を及ぼしちまうよ。荒らされた家の主が物騒な事を言ってるのを聞いちまったし…。」
「ん?なんて言ってたんだ?」
「皆であいつをブッ殺そうって…。」
『喜太郎』が震えるしぐさをしてみせる。
…あぁ、確かにそれは危ない話だな。
☆18に進んで下さい。
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