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☆16
「どうしてその事を?」
不思議に思い聞いてみた。
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「やっぱり……実は源ちゃんを『沢松村』に向かわせる理由をつくったのは私なんだよ。」
「一体どういうこと?信ちゃんの言っている意味がさっぱりわからないんだけど…。」
信ちゃんがわたしを『沢松村』に向かわせた?
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…いや、わたしは母の願いで『沢松村』に来る決意をし、そしてあと少しで村に着こうとしている。
信ちゃんのわけがない。
「源ちゃん、電話で話すのもなんだから、今からこっちに来ないか?そしてゆっくり話そう。」
「でももうすぐ、『沢松村』に着くんだが…。着いたあとじゃダメなのかい?」
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「それじゃまずいんだよ~。お願いっ!源ちゃん!!すぐに来てぇ~!」
確かにあともうすぐで『沢松村』に着くのだが、それほど急ぐわけでもないし…。
信ちゃんの言った事も気になるし、……よし!とりあえず信ちゃんに逢いに行くか。
「わかったよ信ちゃん。それでどこに行けばいい?」
わたしは信ちゃんが指定した喫茶店に向かってタクシーを∪ターンさせた。
☆19に進んで下さい。
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