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★21
敵か…味方か…
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『源ちゃん、まずは逢ってゆっくり話そう。源ちゃんに逢って欲しい人がいるんだ。』
『わたしに逢わせたい人?』
『…あぁ、詳しい事は逢ってから話そう。テレパシーも長く使うと頭が痛くなる。それに相手との距離が遠すぎると使えなくなるんだ。』
「それは別に構わないんだが、もうすぐ『沢松村』に着くよ。」
携帯での会話に切り替えた。
「なにッ!?それはまずい!源ちゃん!いますぐ引き返すんだ!!あいつらが待ち構えているぞッ!!」
あいつら?
どういうことだ?『沢松村』に誰か居るのか?
「とにかくいますぐ引き返せ!!待ち合わせ場所は……」
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そう言って通話が切れてしまった。どうやら携帯の電波が届かないエリアに入ってしまったようだ。
わたしにもできると思いテレパシーを使おうとしたが、信ちゃんとの距離が離れすぎたのか反応はなかった。
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…どうしたらいいのだろう。
あと5分もかからずに『沢松村』跡に到着するのだ。
何があるのか知らないが母の約束を果たさずに、ここから引き返すというのも…。
「お客さん、どうするんですが?『沢松村』に行ぐんですが?」
運転手がわたしに確認を求める。
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…わたしは、
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●「このまま『沢松村』に向かってください。」
せっかくここまで来たのだ。母との約束を果たしてから信ちゃんに逢うことにした。
☆25へ進んで下さい。
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●「引き返してください。」
信ちゃんの言ったことが気になって∪ターンした。
☆27へ進んで下さい。
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