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☆23
カバンの中身
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「お前の母親から渡されたものがあるだろう?それが手に入ればいい。」
信治はこれが欲しいのか…。
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わたしがカバンから取り出したのは三個の水晶玉だった。
それぞれ直径5センチ、3センチ、1センチの大きさで、とても綺麗に磨きこまれておりピカピカ光っている。
「それを持って『仏ヶ浦』に来い。そこで母親達と交換だ。…いいか?警察には言うんじゃないぞ。わかってるな!?」
そう言うと通話が切れてしまった。
かけ直したが信治からの応答はなく、実家の電話もつながらなかった。
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信治が犯罪を犯してまでこの水晶玉を欲しがっている。
そんなにこの水晶玉に価値があるのだろうか。
「この水晶玉のせいで家族が危険にさらされている…!」
そう思うと急にこの水晶玉が憎く思い、わたしはタクシーの窓から水晶玉を次々と投げ捨てた!!
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…かったが、なんとかその衝動を抑え、信治が指定した『仏ヶ浦』にタクシーを走らせた。
☆29に進んで下さい。
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