━悪魔の住む村━

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☆27 信ちゃんとの再会 ---------------------- 再び信ちゃんと連絡をとり、指定された待ち合わせ場所へと向かった。 一体『沢松村』には誰が待ち構えていたというのだろう?いろいろな疑問が頭の中を支配する。 …きっと信ちゃんに逢えばわかるはずだ。 : : 「お客さん、着ぎましたよ。」 青森市の郊外…信ちゃんが待ち合わせ場所に指定したのは喫茶店だった。 名前は…、 『ワラハンド』(津軽弁で子供達) 喫茶店の外観はログハウス風のおしゃれな雰囲気で、周りの風景にとてもよくマッチしている。 「カランカランカラ~ン♪」 タクシーの運転手に料金を払い、喫茶店のドアを開けるとベルの音が店内に響き渡る。 : : 店内にはマスターも含め4人居て、ベルの音と共に全員が一斉に振り返りわたしを見つめた。 「源ちゃん久しぶり!」 マスターがわたしに歩み寄りながら声を掛けてきた。 70年ぶりの再会だが、信ちゃんだということはすぐにわかった。頭で何か感じるものが…。確かにわたしにも超能力がありそうだ。 : : 久しぶりの再会、そしてしっかりと握手を交わす。 「ここは信ちゃんの店なのかい?」 「そうだよ。定年を機に始めてみたのさ!なかなかいいだろう?」 :: 軽く話をした後、信ちゃんは店内に居た残りの3人を紹介し始めた。 ☆32へ進んで下さい。 .
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