━悪魔の住む村━

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☆6 ポケットの携帯電話が鳴った --------------------- チャンチャラリラリ~ン♪ しばらく沈黙が続いていた車内に心地よい携帯の着メロが響く。 誰からだろう?携帯を開いてみる。 発信元は…わたしの実家からだ。ということは母か妹だな。 「もしもし…。」 「あっ、兄さん?わたし。」 電話の相手はわたしの妹『春枝』からだった。 「兄さん宛てにハガキが来たから知らせようと思って…。」 「?…そりゃ、わたしにもハガキの一枚や二枚は来るだろう?」 それだけの為にわざわざ電話を?少しだけ笑いがこみあげてくる。 「そうなんだけどね、ハガキには至急連絡を下さいって書いてたもんだから…。送り主の方の名前は小比類巻(こひるいまき)さん、 『小比類巻 信治』さん。」 「小比類巻……信治…。」 その名前を聞いてわたしは驚きを隠せなかった…。 ★8へ進んで下さい。 .
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