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ハガキの差出人『小比類巻 信治』
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『小比類巻 信治』(こひるいまきしんじ)はわたしの4つ年上で、廃村となり地図から消された村『沢松村』に住んでいた幼なじみだった。
小さい頃わたしは、
「しんちゃん、しんちゃん」
と言って、いつも彼のそばにくっついて歩いた、わたしが兄のように慕っていた人である。
住んでいた『沢松村』が廃村になり、皆バラバラに日本各地へと散らばっていったが、その信ちゃんとはそれっきり逢う事も連絡をとる事もなかった。
そんな60年以上も逢っていない幼なじみからのハガキ…しかし喜びが沸き上がるより前に、
「至急連絡を下さい?なにがあったのだろう?」
という不安のほうが先だった。
わたしは…
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●「いまは忙しい。家に戻ったら改めて連絡するから。」
ハガキはいま気にしない事にした。
☆9へ進んで下さい。
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●「連絡先を教えてくれ。」
妹に信ちゃんの連絡先を聞いた。
☆11へ進んで下さい。
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