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???「はぁ…はぁ…はぁ!!」
森の中を、小さな少年が息を切らし走っている。
そのわけは…。
???「あっちいけ!ついてくるなよ!」
『ガアァァ!!』
何とオーク《ウルフ》に追い掛けられていた。
ウルフはその俊足を生かし、あっという間に少年の前に回り込んだ!
???「うわぁ!」
少年はすくみ上がってしまった。
ウルフは少年に睨みをきかし…。
『グワァァ!!』
その大きな口を開け、襲いかかってきた!
???(も…もう駄目だ!)
涙でいっぱいになっている瞳をぎゅっと閉じる。
しかし─。
ガァン!!
何かがぶつかる音がした─。
ウルフも一向に襲ってこない…。
少年は、そっと瞳を開けた。
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