‡序章‡ 名も無き少年剣士

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???「はぁ…はぁ…はぁ!!」 森の中を、小さな少年が息を切らし走っている。 そのわけは…。 ???「あっちいけ!ついてくるなよ!」 『ガアァァ!!』 何とオーク《ウルフ》に追い掛けられていた。 ウルフはその俊足を生かし、あっという間に少年の前に回り込んだ! ???「うわぁ!」 少年はすくみ上がってしまった。 ウルフは少年に睨みをきかし…。 『グワァァ!!』 その大きな口を開け、襲いかかってきた! ???(も…もう駄目だ!) 涙でいっぱいになっている瞳をぎゅっと閉じる。 しかし─。 ガァン!! 何かがぶつかる音がした─。 ウルフも一向に襲ってこない…。 少年は、そっと瞳を開けた。
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