*・一緒・*

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  『お姉ちゃん』 また、幼い妹は呼ぶ 『ゆえどうしたの?』 気になって私は気にかける 『ゆえね、今日ね、あすかちちゃんと遊んで来たんだよ』 ちょっとしたことでも 妹の優衣は報告する 『そうかぁー…ゆえは何して遊んだの?』 『おえかきしたり、おままごとしたり、なわとびしたり、一緒にお歌うたったりしたの!!』 話す度に笑って 『ほら、お姉さんでしょ?』 って言っているかのように 私は思えた。 当時の妹は4才の 幼稚園の年中さんで 私は、6才の小学1年生。 2つ離れの 2人姉妹だった。 当時は私も妹も 何でも興味を持ったり 色んなことを手伝ったり 褒められたいがために 何かと頑張っていた。 『小さい子のことのやることだからな』 とは自分でも思ったりするけど 当時はやることに意味があって 何でもかんでも 触ったりしていた気がする。 『おねえちゃん!ゆえと一緒におえかきしよう?』 っと言って持って来たのは お店に100円単位で買える おえかき帳とクレヨンだった。 幼い私も『良いよ』って言って 向かえ合わせになって 一言も交わさずに ただ、黙々とおえかき帳との にらめっこ。
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